電工の必須アイテム『腰道具』|工具の種類と用途を紹介!

2020/06/26

目次

電気工事士といえば、腰にたくさんの工具を装備している姿が印象的ですよね!

電気工事の作業をする職人さんにとって、腰道具は仕事の必須アイテム

一見、どんな腰道具にも同じような工具が装備されているように見えますが、実際は担当する現場によって使用する工具も異なります。

この記事では、これから電気工事士を目指す方へ向けて、『電気工事士の腰道具』に装備する工具の種類や用途について簡単にご紹介したいと思います。


電工になったら最低限持っておきたい工具

電気工事士になってまずはじめに覚えなくてはいけないのが、工具の種類や使い方。

ひとことで電気工事といっても、現場によって扱う電気設備が違えば、使用する工具や電材なども変わってくるので覚えるまでは一苦労です。

ただし、どの現場でも共通して使用する工具・使用頻度の高い工具というのはあるので、まずは、最低限持っておきたい工具の種類を覚えておきましょう。


ニッパー

ニッパーは電気工事の作業を行う中で、特に使用頻度の高い工具です。

主に電線を切断したり、ケーブルを切断して皮を剥いたりする作業に使用します。ほかにも、結線のための輪っかを作ったり、ステップルという材料を外すときに使用することもあります。

またニッパーにも様々な種類があり、一般的な電工用ニッパーから、刃先が小さいマイクロニッパー・手の平サイズのミニニッパー・刃先が薄い薄刃ニッパーまで作業の用途に応じて使い分けている人もいます。


ペンチ

ペンチもニッパーと同様に使用頻度の高い工具の1つです。

ペンチは主にワイヤーを掴んで曲げたり、電線を切断したりする作業に使用する工具です。

ペンチには一般的な電工ペンチのほかに、仮結線の出来る圧着機能のついた圧着ペンチや、先端が細くなっており細かい作業をするときに最適なラジオペンチなどがあります。


ドライバー(プラス・マイナス)

ドライバーは、ビスを締めたり緩めたりする工具です。電気工事ではビスを扱う作業が多いので、どの現場に行っても必ず腰道具に装備しています。

作業によっては電動ドライバーを使う場合もありますが、ビスの締めすぎによる破損などのトラブルを防ぐには手作業で行わなければならないので、ドライバーは必需品です。


電工ナイフ(カッターナイフ)

電工ナイフは、主に電線やケーブルの皮剥きをするときに使用する工具です。また梱包材を開封したり、材料に切れ込みを入れたりなど色々な場面で活躍します。用途によっては、切れ味のいいカッターナイフと併用して使用している人もいます。

マーベル・ホーザン・未来工業・DENSAN・タジマなど多くのブランドがあり、固定刃型や折りたたみ型など様々なタイプがあります。

固定刃型の場合は、腰道具に鞘をつけて使いたい時にすぐ取り出せることが特徴です。折りたたみ型の場合は、コンパクトにして収納しやすい点がポイントです。


ウォーターポンププライヤー

ウォーターポンププライヤーは主に配管工事などで、パイプを回したり物を掴んだりするときに使用する工具です。どちらかというと電気工事士よりも水道管工事やガス管工事に携わる方が使う工具というイメージが強いと思います。

電気工事の場面では、ロックナットやカップリングの締め付けなどに使用したり、スパナやレンチなどの代わりにボルトを締めたりすることもできます。

ウォーターポンププライヤーは、ジョイントをスライドさせることによって口の大きさを調整できるので、様々な形・大きさのものを掴むことが可能です。

この工具は、作業内容によって使用しないこともあるので必ず持っておかなければいけないという訳ではないですが、いざという時に活躍する工具なので持っていても損はないでしょう。


電工ハンマー

電工ハンマーは一般的なハンマーと違って、柄の先端部分がソケットレンチになっておりナットを回せるようになっている電気工事に持って来いのハンマーです。

ハンマーとしての機能だけでなくレンチ機能もあるので、わざわざ腰道具からモンキーレンチなどを取り出さなくても、電工ハンマー1本で対応することができます。

ショート型やロング型、ソケットのサイズが異なる物など様々なタイプがあるので、自分にとって使いやすそうな電工ハンマーを選ぶといいでしょう。


スケール(メジャー)

スケール(メジャー)は、施工図面で指定されたサイズと合っているか寸法を測るときに必要不可欠な工具です。スケールは電気工事士に限らず、どの分野の職人さんも必ず持っているでしょう。

スケールを選ぶときは、正確な寸法で測れること・狭い場所でも遠くまで安定して伸ばせるもの・テープの腰が強いものをポイントとして選ぶのが一般的です。


工事内容により装備品は異なる

記事の冒頭でもお伝えしましたが、腰道具に装備する工具は、担当する工事内容によって変わってきます。上記でお伝えしたのは、あくまでも一般的に電気工事で必要とされている工具で、これらのほかに専門的な工具を必要とする現場もあります。

どんな工具を揃えればいいのか迷ったときは、会社の先輩や代表に質問してみましょう。必ず持っていた方がいい工具・持っていると将来的に活かせる工具など、都度アドバイスをもらうようにすると良いかもしれません。

また、勤め先の会社によっては会社側から工具を支給してくれる場合もありますよ!

腰道具へのこだわりも電工の魅力の1つ

腰道具は電気工事士にとって仕事の必須アイテムでありパートナーです。ゆえに、装備する工具に対して愛着とこだわりを持っている職人さんがとても多いと感じます。

腰道具は使う人によっても個性が出るので、自分なりにこだわりを持って工具を揃えることも、電気工事士として働くうえでの魅力の1つと言えるでしょう!

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